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絶滅危惧キバナノヒメユリ 那覇・繁多川・沖縄

2013年8月22日 - スタッフ公式
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絶滅危惧キバナノヒメユリ 那覇・繁多川で開花
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太陽の光を浴びて、黄色く咲き誇るキバナノヒメユリ
=20日午後0時半ごろ、那覇市繁多川
 絶滅危惧種のキバナノヒメユリが、那覇市繁多川の民家で黄色い花を咲かせている。
繁多川公民館の呼び掛けに応じた個人・団体が育てたもので、地域の協力と思いやりが開花させた。同公民館は住民と協力して22日に初の鑑賞会を開く予定で、「地域に咲く花に親しんでほしい」と参加を呼び掛けている。
 ユリ科のキバナノヒメユリは沖縄本島、久米島、渡名喜島などに自生し、高さ60~100センチ。茎の上部に直径4~7センチの花を付けるが、夏場の数日しか咲かない。環境省は将来絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類」に指定している。
 4年前、那覇市内を歩いていた植物愛好家が公園に自生するキバナノヒメユリを発見して公民館に相談。同館は植物専門家や市と一緒に自生地域の保護を考える一方、自宅で育ててくれないか区民に呼び掛けた。
26の個人・団体が名乗りを上げ、ヒメユリを育てる「里親」として活動している。
 知念敏子さん(76)は3年前に3株を引き受け、1株が順調に成長している。今年は暑い日が続いたため、平年より早く咲いたという。「地味な植物だけど、きれいな花が咲くのよ」と笑顔で見守る。
 公民館の南信乃介さん(32)は「自生地が特定されて花が乱獲されないか心配だが、地域に素晴らしい植物があることを知ってほしいと思った」と鑑賞会開催の経緯を話す。
 当日は繁多川の昔話を聞きながら「里親」が持ち寄ったヒメユリを観賞する。午後6時から公民館で、入場無料。
  問い合わせは公民館まで、
   電話098(917)3448。
  沖縄タイムス

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