北中城高の男子3人、ファッション甲子園出場
ファッション甲子園で披露する作品を囲み、笑顔を見せる
安村遼平君、湧川和昭君、三家本健人君(左から)
=16日、県立北中城高校
青森県で25日に開かれる「第13回全国高校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園2013)」(主催・青森県など)に、県立北中城高校3年の湧川和昭君、三家本健人君、安村遼平君が県代表として出場する。デザイン画で1次審査を通過し、全国大会ではデザイン画を基に縫製した服を競う。
家庭科の授業以外でミシンを触ったことがないという3人は、夏休み中に教諭の指導を受けながら作品を仕上げた。
出場校は服飾専門学校など強豪ぞろいだが「優勝したい」と意気込んでいる。
作品題目は「現代のグラディエーター(剣闘士)」。
デザイン画を担当した三家本君は「(高校3年という)受験や就職活動に悩む時期なので、強いイメージが欲しかった。古代ローマの強いグラディエーターのように立ち向かいたいと考えた」と話す。
3人は今年4月、家庭科教諭に誘われて部活「生活デザイン部」に入部した。入部の動機は「(甲子園開催地の)青森に行ってみたかったから」。デザイン画とそれに込めたメッセージが評価され、青森行きを実現した。
作品は3人で制作するが、デザインは三家本君、作品の説明文は安村君、大会本番のモデルは湧川君と、自分の得意分野を担う。
作品は素材の違う黒色のコートに、生地とチェーンで作ったかっちゅうを合わせる。肩の三角を形に表すのが難しかったという。
本番を前に湧川君は「モデルなので、グラディエーターのように強そうに見せたい」、安村君は「作品説明は自分の文章力にかかっているので頑張りたい」、三家本君は「優勝して(副賞の)パリへ行き、人生を変えたい」と力強く語った。
第1次審査には全国151校から3118作品が寄せられ、このうち最終審査には34校35作品が残った。
琉球新報