楽しみ届け地域に絆 南城「出前ステージ」フィナーレ
全集落を回ったことを喜び、カチャーシーなどもあった
「地域めぐり出前ステージ」
=17日、南城市佐敷の外間公民館前
フィナーレを飾った、三線奏者の大城貴幸さん
(手前)らによるコンサート
【南城】
市内の集落を回って普段、市文化センター・シュガーホールを訪れる機会がない人に、同ホールで行われている公演の一部を知ってもらおうと、2006年から開催されてきた「地域めぐり出前ステージ」(南城市など主催)が17日、同市佐敷の外間区でフィナーレを迎えた。
同ステージは旧4町村が合併して南城市が誕生した06年から始まり、毎年夏ごろに行われてきた。市民を中心に構成された市吹奏楽団「さしきウインドアンサンブル」によるコンサートや、同市出身の津波信一さんらによる舞台など多彩な催しで区民を楽しませてきた。
同市の集落の数は70で、17日の外間区が最後の集落となり、同市出身で三線奏者の大城貴幸さんらのコンサートが同区の公民館で行われた。大城さん、太鼓奏者の與儀朋恵さん、宮城県出身で津軽三味線奏者の浅野祥さんによる演奏を区民が満喫した。また、全集落を回ったことを祝ってのカチャーシーもあった。
ステージ終了後、大城さんは「いろいろな区を回ってきたが、喜んでもらえてうれしかった。出前ステージはこの区で最後だが、また新たな再出発だと思う。ステージでつくられた絆を忘れず、次の取り組みに生かしていきたい」と充実した表情で語った。
琉球新報