親子で地域の歴史を学ぶ、平一小野球部史跡めぐり
夏休み親子レクで史跡を巡り、 地域の歴史を学んだ
平一小児童ら=ミヌズマ遺跡の井戸
市立平良第一小学校野球部低学年父母会 (奥平尚次会長) の夏休み親子レクリエーションが29日、 行われ、 児童と父母ら21人が夏休みの思い出づくりとして市内の史跡巡りを行った。 市教育委員会生涯学習振興課文化財係の新城宗史さんのガイドで住屋御嶽など8カ所の史跡を巡り、 宮古島の歴史に認識を深めた。
このレクは、 夏休みの思い出づくりや課題研究に役立てるとともに、 自らの地域やルーツをしっかりと知ることで島の歴史や先人の知恵を継承して行くことなどをねらいに行われたもの。 漲水御嶽や豊見親墓、 湧川マサリャ御嶽、 大立大殿みゃーかなどを巡った。
このうち最後に訪れたミヌズマ遺跡の井戸では、 新城さんが 「この井戸を中心にミヌズマという集落があった証拠になる。
土が入り込まないよう石積みを2重にするなど知恵を凝らしてある」 などと説明。
「いま当たり前にやっていることには、 昔の人が失敗を繰り返して得た知恵が多く使われている。 こういう遺跡を大事にして次の世代に遺していく義務が自分たちにはある」 と強調した。
参加者たちが真剣な面持ちで聞き入っていた。
仲間雄仁監督は 「宮古の歴史を知り、 周囲に伝えられるようになってほしい」 と期待。 奥平圭くん (4年) は 「楽しかった。 昔のものが今も残っていてすごいと思った。 忘れないで、 いろんな人に教えたい」 と感想を話し、 新里竜正くん (2年) は 「昔の人は知恵があると思った。 仲宗根豊見親の墓にだけ、 洗骨場所があると知って驚いた。 大人になって、 子どもたちにいろいろと教えたい」 と語った。
宮古新報