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「アグーの里」 普及に力(名護市・沖縄)

2013年9月2日 - スタッフ公式
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名護市が「アグーの里」宣言 記念像建立し普及に力null
「アグーの里」宣言を記念して除幕されたアグー像前で
笑顔を見せる関係者ら=1日、名護市民会館前
 【名護】
絶滅が危ぶまれていた琉球在来豚「アグー」の保存や普及に力を入れている名護市は1日、「アグーの里」を宣言した。
名護市民会館前で式典を開き、建立した記念のアグー像を市民に披露した。
集まった市関係者や生産者からは「名護のシンボル」「宝だ」「世界に広がってほしい」などと喜びの声が上がった。
 名護市によると、14世紀に中国から琉球に持ち込まれたアグーは戦後、激減した。
1981年から名護博物館の全県的な調査で約30頭を確認し、18頭を収集保存した。そのうち数頭が北部農林高校に譲渡され、約10年かけて原種に近づける「戻し交配」を行い、93年にアグーが復活した。
 式典で稲嶺進市長は「名護市は琉球在来豚アグー復活の地であり、ここにアグーの里宣言を行う」と力強く表明した。式典は市畜産まつりに合わせて行われ、会場ではアグーの焼き豚としゃぶしゃぶ約150食が無料で振る舞われた。
 名護博物館初代館長としてアグーの復元、保存に取り組んだ島袋正敏さんは「とてもうれしい。今後はより保存や活用を考えたい。苦労が報われた」と感慨深げに語った。
 アグー像はたくましいオスがモデルで、鼻先からお尻まで約3メートル、高さ約1・7メートル。市民会館前の国道58号に面した場所に設置されている。
  琉球新報

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