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ブレンド古酒を商品化 忠孝酒造・沖縄

2013年9月4日 - スタッフ公式
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ブレンド古酒を商品化 忠孝酒造
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多様な原酒をブレンドし、オリジナル古酒として商品化に
取り組む大城勤社長、熱田和史製造部研究開発課長
=豊見城市、忠孝酒造
 忠孝酒造(豊見城市、大城勤社長)は、製造や熟成法、貯蔵年数が異なる古酒を独自の比率でブレンドし、オリジナル古酒として商品化に乗り出している。
同社には製造・熟成法の違う原酒が数種類あり、貯蔵年数によって味わいも異なる。ブレンドによって、それぞれの個性を引き出しながらバリエーションを増やし、付加価値を高めたい考えだ。同社によると、複数の製造法の古酒のブレンドは業界で初めて。(長浜真吾)
 大城社長は「製造法が異なる古酒のブレンドは、泡盛にとって新たな領域。多様な原酒造りに取り組んできた成果を生かし、泡盛の可能性を広げたい」と話している。
 同社は通常製法の古酒のほか、2006年に復活させた昔ながらの製法「シー汁浸漬法」、08年に研究機関と共同開発したマンゴー酵母を活用した原酒など6種類がある。それぞれ熟成が進み、特徴が出てきたことから、ブレンド古酒の商品化に踏み切った。
 「クースの日」の4日から限定販売するのは、大城社長が8年古酒をベースに4種(シー汁8年40%、通常11年30%、マンゴー酵母4年20%、通常仕次ぎ8年10%)を選んだ「大城ブレンド」と、熱田和史製造部研究開発課長が3~5年古酒5種(通常4年32%、マンゴー酵母3年29%、シー汁5年23%、通常3年12%、マンゴー酵母3年甕(かめ)貯蔵4%)を組み合わせた「熱田ブレンド」の2商品。
 消費者にブレンドの魅力を伝えるため、パンフレットに各古酒のブレンド比率や製法、貯蔵年数、味の特徴などを表記した。
 大城社長は「いい酒を組み合わせても、さらに良くなるとは限らない。それぞれの特徴を把握した上で、互いに足りない部分を補い、個性を引き立たせることがブレンドの妙味」と説明。今後、ブレンダーの育成を含め、研究を本格化させる方針だ。
 「大城ブレンド」(43度、720ミリリットル)は税込み3300円、「熱田ブレンド」(同)は同1700円で、それぞれ限定2千本。問い合わせは忠孝酒造、フリーダイヤル(0120)111257まで。
  沖縄タイムス

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