きょうから定期便に 正式な国際空港へ
4日から定期便運航となるマンダリン航空機
=7月3日午後2時40分ごろ、南ぬ島石垣空港
マンダリン航空の台湾石垣線
7月3日から双方向プログラムチャーター便としてスタートしたマンダリン航空の台湾(桃園国際空港)ー石垣線は4日から、定期便として運航されることになった。
運営会社のチャイナエアラインから石垣市に入った連絡によると、同社は8月20日付で国交省から認可を受けた。市は「南ぬ島石垣空港が国交省から正式に国際空港として認められた」として、定期化によるメリットに期待する。
チャーター便だと、航空券が指定された市内の代理店でしか購入できないが、定期便になると、ネットでも購入できるようになる。
市によると、同社は現在、ネット購入システムを構築中という。
これにより、台湾で乗り継いで海外に行ったり、逆に台湾以外からの外国人観光客が台湾を経由して石垣に訪れたりすることが容易になる。
市は「国内旅行は石垣島で楽しみ、帰りは台湾経由で帰るという新しい旅のスタイルや、チャイナエアラインの台湾線が就航している富山など国内地方都市から台湾経由で国内客が訪れるというユニークなルートが生まれることも期待できる」としている。
長年、台湾路線の定期便化に取り組んできた八重山経済人会議の大浜一郎代表幹事は「20数年間取り組んできたことが実現してこの上なくうれしい。観光のみならず、ビジネスや文化の交流の裾野が広がることを期待したい」と喜んだ。
同時に「国際線ターミナルの拡張は最低限やってもらいたい。早急に整備しないと彼らの要求に応えられなくなる。また、宿泊、サービスなど受け入れ態勢の課題も山積しており、やるべきことはいっぱいある」とも指摘した。
八重山毎日新聞