オオジャコ博物館へ寄贈「子の勉強に役立てて」
寄贈したオオジャコ(右)と、海綿を手に持つ中村英雄さん
=8月31日、名護市・名護博物館
【名護】元琉球大学技官で、潜水士の講師なども務めた中村英雄さん(84)=本部町健堅=が8月31日、自身が収集したオオジャコの貝殻や海綿、餌木、捕鯨の様子が描かれた絵図など8件を名護博物館へ寄贈した。
横114センチ、高さ約65センチのオオジャコは25年前に久高島近くの水深5~6メートルの海で見つけた。オオスリバチサンゴもジャコと一緒に引き揚げて保管。ほか、旧暦を合わせるとその日の干満時間や月の満ち欠けがわかる円盤形の潮見表なども贈った。
「孫や名護の子供たちの勉強に役立ててほしい」と中村さん。同博物館の村田尚史学芸員は「この大きさのオオジャコはあまりない。このサイズの海綿も見たことがなく珍しいと思う」と語った。オオジャコは博物館の入り口付近で展示され、ほかの漁具なども企画展などで展示する予定。
沖縄タイムス