[闘牛]徳之島出身同士、結びで対戦 15日
荒技速攻決まるか。5勝目に虎視眈々の蜂男トガイー来夢
7勝目がトップグループへの切符となる天蛇白宝
敬老の日(功労感謝)花形大闘牛大会
敬老の日(功労感謝)花形大闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が15日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで開かれる。宜野湾組合主催の闘牛は今年2回目。県内各地の単位組合から選抜した22頭による11取組が予定されている。
勢いに乗る一線級や新顔など多士済々のメンバー構成となり、注目度が高まっているが、目玉は結びの一番。徳之島で実績を残した中量級強豪同士の対戦で、勝ち牛は一気にトップグループ入りとなりそう。入場料は大人3千円(女性は2千円)中高生千円。
「大一番」蜂男トガイー来夢 対 天蛇白宝
両牛とも荒技速攻を得意としているので、対戦開始早々から攻守所を変える大激戦が期待できる。
蜂男トガイー来夢(4勝1敗)は徳之島からの移籍牛で、名牛鮫島号(たくまトガイー)の血統で知られる。6月2日の大会(読谷組合主催)で沖縄デビュー。序盤から突き、割りを交えての強烈な押し込みで宮城花形(旧名新力號)に圧倒し、評判通りの強さを見せた。
徳之島で1敗しているが、15分超の大熱戦の末に負けた相手は強豪富士若。富士若のその後の大活躍を見れば、蜂男トガイー来夢にもこの先「伸びしろ」が期待できそうだ。
序盤から前へ前へと力強く出るタイプで、つぼにはまった場合の攻撃力は相当なものがある。ただ、スタミナも気になるところで10分をめどに勝機をつかめるかどうかが勝敗のポイント。
対する白宝(6勝1敗)は昨年5月徳之島中量級王座に挑戦(康貴大力に6分で敗北)するなど徳之島の上位戦線で活躍。
昨年沖縄入りし、こちらはすでに2勝を挙げている。初黒星後からは3連勝となり、再上昇の気配濃厚となっているが、今回は正念場。
荒技の蜂男トガイー来夢を下せば、評価急上昇は確実。沖縄でも中量級王座挑戦牛の有力な一頭に躍り出るだろう。今回のポイントは「守り」。強引に出てくるとみられる蜂男トガイー来夢を食い止め、消耗戦に持ち込めるかどうかにかかっている。
「その他の見どころ」
2番戦の戦闘大主は5月全島以来。ダイナマイト一撃を豪快に打倒し、観客の度肝を抜いたが、旋律感あふれる戦いをまた披露できるかどうか。
3番戦も注目のカード。11勝1敗の好成績を誇る荒岩台風と徳之島から沖縄入り3連勝と絶好調の武装戦線牙狼の激突は一瞬の隙を突かれた方が即敗走の荒っぽい展開が予想され、見応え十分となりそう。
5番戦は雷神丸(旧名は梵天丸)の戦いが焦点。こちらも元徳之島牛で沖縄初場所。徳之島で5勝を挙げ、キャリアは豊富だ。快進撃だったデビュー時の出来に近づけば、もう一花咲かせることができるだろう。
(又吉利一通信員)
沖縄タイムス