本部町の観光・物産・芸能フェア 13日から
約1万4000人が暮らす本部町。観光資源や地域の特産も
多く、活気に満ちた町だ=8月、本部町上空から
沖縄タイムス社創刊65周年ふるさと元気応援企画の第3弾として、本部町の「観光・物産と芸能フェア」が13~15の3日間、那覇市久茂地のタイムスビルで開かれる。
海、山、川に恵まれた本部町は自然豊かな地域資源を生かして特産品を多数生みだし、観光も盛んだ。
アセロラ関連商品や本部牛は沖縄を代表する特産品に育ち、巨大水槽で有名な沖縄美ら海水族館には年間約280万人が訪れる。瀬底、備瀬、具志堅3区で長年伝わる民俗芸能も貴重な文化遺産だ。
「太陽と海と緑-観光文化のまち」を掲げる本部町は本島北部、本部半島の西半分を占める。山あり、川あり、海ありの豊かな自然環境を生かし、多くの特産品や観光資源を生み出している。総面積は54・32平方キロメートル。瀬底、水納の2島を含む15行政区に人口約1万3722人、6074世帯(8月末現在)が生活を営む。
(北部支社・儀間多美子)
町勢要覧によると、1666年、尚質王の時代に今帰仁間切から伊野波間切が分割され、後に本部間切と称し発展してきた。1908(明治41)年に本部間切から本部村となり、40年に町制が施行された。2010年には施行70年の記念行事も開かれ、関係者らが町の発展を祝い合った。
75年に開かれた沖縄海洋博覧会では、国内外から多くの観光客でにぎわった。巨大水槽で有名な沖縄美ら海水族館には現在、年間約280万人の来館者があり、日本一の早咲きで知られる八重岳の桜や備瀬のフクギ並木など、人気スポットや見どころも多い。
地形は山地と台地に分かれ、山地は標高300メートル以内の乙羽岳へ連なる部分と、八重岳に大別される。
琉球石灰岩で形成される乙羽岳西側には、山里一帯を中心に円錐カルスト地帯が広がる。
約2億4千万年前の海底が隆起した同地域は、2005年度に沖縄海岸国定公園に編入され、新たな観光地となった。今年5月には遊歩道も整備され地域の人々も散策を楽しんでいる。
老朽化が進んだ町役場は7月の町議会臨時会で新庁舎建設費4億2200万円を決定。建設費は2年間で約10億5千万円を予定し、15年の業務開始を目指す。高良文雄町長は「長年の懸案だった新庁舎。新たな町のシンボル、町民に役立つ施設にしたい」と意気込んでいる。
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沖縄タイムス社創刊65周年、ふるさと元気応援企画本部町の「観光・物産と芸能フェア」が13~15の3日間、那覇市久茂地のタイムスビルで開かれる。地元以外では手に入らない本部の特産品が一堂に集まるほか、備瀬、瀬底、具志堅3区に伝わる民俗芸能公演もある。
問い合わせは芸能公演は沖縄タイムス社文化事業局、
電話098(860)3588、
物産フェアは広告局、電話098(860)3573。
沖縄タイムス