うるま・おきなか福祉会「わくわく教室」開所
利用者の力で補修作業を終え、開所にこぎ着けた「わくわく教室」=10日、うるま市石川のおきなか福祉会
【うるま】
知的障がい者支援施設「れいめいの里」などを運営する社会福祉法人おきなか福祉会(うるま市石川、真栄城徳七法人本部長)で10日、利用者の創作活動の場となる「わくわく教室」の開所式があった。
利用者とボランティアが協力し、台風被害に遭った施設を補修し、開所にこぎ着けた。
開所式で真栄城本部長は「台風で屋根が吹き飛んでしまい、施設が使えなくなっていた。補修費用に悩んだが、自分たちで屋根を直し、きょうの日を迎えた。利用者の創作活動に活用したい」と、補修に携わった利用者をねぎらった。教室と合わせて倉庫も開所した。
施設は2011年の台風で施設の屋根が破損。しばらく使えない状態が続いていたが、利用者を中心とした修理チームとボランティアが補修作業を進めた。約900万円を見込んでいた補修費用を400万円に抑えた。壁面塗装には米軍キャンプ・ハンセン所属の海兵隊員が協力した。
「わくわく教室」の名称は利用者が付けた。補修作業に参加した與座康彦さん(49)は「暑い中、汗だくになって屋根を修理した。みんなで一生懸命頑張ったので、完成はうれしい」と話し、開所を喜んだ。21日まで利用者の作品を展示している。
琉球新報