最優秀賞は岡山創さん とぅばらーま大会
「2013年度とぅばらーま大会」で最優秀賞に輝き、熱唱する岡山創さん=17日午後9時52分、新栄公園 23人が情感込めて熱唱 満員の聴衆魅了
八重山で広く愛唱されている「とぅばらーま」を競演する2013年度とぅばらーま大会(石垣市主催)が17日午後6時50分から、新栄公園で開かれ、島内外から出場した23人の歌い手たちが思いの丈を込め、熱唱した。
審査の結果、
最優秀賞に岡山創さん(37)=石垣=、優秀賞に比屋根祐さん(34)=登野城=、慶田花貞吉さん(49)=宮良=、努力賞に小渡大海さん(21)=島尻郡八重瀬町=、奨励賞に石垣信一郎さん(18)=石垣=、審査員特別賞に崎山用升さん(91)=那覇市三原=が選ばれた。会場には大勢の市民が詰めかけ、出場者の情感たっぷりの歌声に静かに聴き入った。
大会は、無形の文化遺産「とぅばらーま」を後世に正しく継承し、発展させようと1947年から旧暦8月の13日に開いている。
今年は53人の応募者の中から、関西代表や予選を通過した18歳から91歳までの歌い手が出場。情緒豊かに「とぅばらーま」を歌い上げた。
審査の合間には、歌詞の部入賞者の表彰が行われ、入賞作品を歌唱の部の歴代最優秀賞者が披露。また、14日に那覇市民会館で行われた全島とぅばらーま大会優勝者の東川平成人さん(38)らがゲスト出演した。歌唱の部最優秀賞の岡山さんには「とぅばらーま大使賞」も贈られた。
岡山稔委員長は「必要のない息継ぎは大きな減点になるので気を付けてほしい。歌うときの表情も大切にしてほしい」などと講評。
2回目の出場となる創さんは、昨年は優秀賞を獲得。「声が震え、いつもより緊張してしまったが、去年より出せる力を出せたように思う。観衆や審査員に伝わって本当にうれしい」と述べ、「年齢に応じて味のある歌い方ができるようになりたい。自作の歌詞で歌うのが夢。これからも精進したい」と今後の目標を語った。
八重山毎日新聞