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初の「しまくとぅば県民大会」 (宜野湾・沖縄)

2013年9月19日 - スタッフ公式
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宜野湾で初の「しまくとぅば県民大会」 継承へ決意新た
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しまくとぅばでラジオ体操をする高良倉吉副知事
と幼稚園児ら=18日午後、宜野湾市
 県民のしまくとぅば(琉球諸語)への関心と理解を深め未来に残そうと、県内初の「しまくとぅば県民大会」(県主催)が18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター会議棟で開かれた。
中高生や関係者ら約570人(主催者発表)が参加した。
県は県民の積極的なしまくとぅばの活用を目指した10年間の普及推進計画を紹介した。参加者は家庭や社会が一体となった取り組みへの決意を新たにした。
 仲井真弘多知事(高良倉吉副知事代読)は「各地に受け継がれてきたしまくとぅばは沖縄文化の基礎だ。沖縄のアイデンティティーの一つである言葉を継承し、文化をつないでいこう」とのメッセージを寄せた。
 また、高良副知事は「しまくとぅば、ゆたさるぐとぅうにげーさびら(しまくとぅばをよろしくお願いします)」と呼び掛けた。
 喜納昌春県議会議長は自身初めてという、うちなーぐちによる約10分のあいさつで、2006年に県議会で「しまくとぅばの日」を制定した経緯を振り返った。「緩やかに機運が高まり、きょうを迎えたことは意義深い。身近にできる家庭から始めてみてほしい」と呼び掛けた。
 沖縄都市モノレールや日本トランスオーシャン航空、第一交通、今帰仁村文化協会が日頃の取り組みを発表した。
また、幼稚園児も交えたしまくとぅばラジオ体操や、普及に向けた歌も披露された。
 県の県民意識調査速報値によると、県民の8割がしまくとぅばに親しみを持つ一方、主に使うのは1割にとどまっている。琉球諸語は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が消滅の危機にある言語として指定し、継承が課題となっている。県民大会は来年以降も毎年開催される予定だ。
   琉球新報

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