「シーヤーマー」披露へ 八重瀬・新城、28日に芸能祭
女性たちがシイの実を集める動作を表現するシーヤーマー
=15日、八重瀬町の具志頭社会体育館
【八重瀬】
八重瀬町字新城に伝わる伝統の舞「シーヤーマー」が28日、浦添市の国立劇場おきなわで初披露される。住民は今月に入り、定期的に練習を始めている。
15日夜には、具志頭社会体育館で住民約50人が参加して演舞や隊列を確認した。
28日には、県内各地域から選ばれた伝統芸能祭「特選 沖縄の伝統芸能 明日へ響け島々の肝心」(主催・県、県文化協会)が催される。
新城のほか、名護市源河の「長者の大主」と読谷村の「座喜味棒」、那覇市泊の「地バーリー」、宮古島市荷川取の「クイチャー」が披露される。
シーヤーマーとは昔、新城集落周辺にあったシイの実が生い茂る山のこと。この山でシイの実を採取する様子を三線と太鼓の軽快なテンポに合わせて、舞で表現される。1883年に尚育王が冊封される際に首里城で上演された記録があるほど、長い伝統を持つ。
新城伝統芸能シーヤーマー保存会の玉栄茂秀会長(78)は「シーヤーマーは素朴で優雅な踊りで、見る人の気持ちが一体となる。感謝の気持ちを込めながら踊るので、ぜひ多くの県民に足を運んでほしい」と呼び掛けた。
琉球新報