花織まとい 豊穣祈る 沖縄市知花でウスデーク
「知花花織」を着て五穀豊穣を祈って踊るウスデーク
=19日午後、沖縄市の知花公民館
【沖縄】
300年以上の歴史を持つ奉納舞踊「ウスデーク」が19日、沖縄市知花であった。
昨年7月に国の伝統工芸品に指定された織物「知花花織」を着た女性たちが踊った。知花の「ウスデーク」は厄払いや五穀豊穣を祈り、地域の女性たちでつくる保存会が毎年旧暦8月15日に踊っている。
女性たちは知花公民館の近くにある仲(なーか)大屋に保存されている獅子と一緒に集落内を歩いた。その後、公民館の広間で輪を作り、太鼓をたたいて歌い、踊った。
約30年前からウスデークに参加している島袋秀子さん(89)は「私たちの先輩が残してくれたウスデークを、これからも引き継がなければならない」と話した。知花自治会の宇良敢会長は「知花花織が国の伝統工芸品になったことで、みんなの励みになった」と語った。
琉球新報