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自立生活10年「感動」 写真集(沖縄)

2013年9月24日 - スタッフ公式
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自立生活10年「感動」 友利敏幸さんが写真集
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友利さんお気に入りの「ジャンプⅡ」。本部町の
海洋博公園オキちゃん劇場で昨年夏に撮影した
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自立生活10周年を記念して写真集を出版する友利敏幸さん。
左足の操作で、右側にあるカメラのシャッターを切り、後ろにあるパソコンで整理している
=20日午後、那覇市鏡原町・友利さん宅
 脳性まひで手足に重度の障がいがある友利敏幸さん(43)=那覇市=が、自立生活を始めて10周年を記念した写真集「人生好きに生きるさ」を24日、自費出版する。
本島内や離島に車いすで出掛け、6年間撮りためた中から41枚を収めている。
友利さんは「どんなに重度でも自分で考え、自分で決め、周りに少し手伝ってもらうだけで、こんなきれいな風景と感動に出会えることを伝えたい」と話している。
(溝井洋輔)
 友利さんは宮古島出身。3歳から約30年間、療護施設で暮らしていたが、「自由に生きたい」と一念発起。2003年10月にグループホームでの共同生活を始め、08年8月からは那覇市内のアパートで一人で暮らす。
 07年に趣味で始めたブログ「クロの、人生好きに生きるさ!」(http://tomori01jp.ti-da.net)をきっかけに写真が好きになった。風景などの構図を決め、カメラにつないだ装置を使って左足でシャッターを切る日々だ。
 撮影時に補助メンバーがいないときもある。豊見城市の美らSUNビーチや宜野湾市のトロピカルビーチには電動車いすにカメラをセットして1人で繰り出す。「通り掛かりの人から『写真撮っているの』と声を掛けられ、シャッターを押してもらうこともある。出会いも楽しみ」と言う。
 お気に入りの1枚は、本部町の海洋博公園オキちゃん劇場で昨年夏に撮影した「ジャンプ2」。シャッターを切ること100回超。夕日をバックにした納得の瞬間を捉え、那覇市障がい者美術展で銅賞に輝いた。
 写真処理やブログアップもすべて足を使ってパソコン操作する。
 自立生活10年に友利さんは「施設にいるときは、まさか一人暮らしするとは思っていなかったし、こんなに写真を撮るとは夢にも思っていなかった」と感慨深げ。「障がい者が外に出掛けることで、地域の人の理解も深まっていければと思う」と話す。
 写真集はA4判32ページで300部発刊。1冊500円。
  問い合わせは友利さん。
 電話とファクスは、098(859)3615、
 メールアドレスはtomori01jp@yahoo.co.jp。
  沖縄タイムス

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