しまくとぅばで交流 老健施設、子どもの発表に感激
お年寄りを前にしまくとぅばで発表する児童
=23日、豊見城市高嶺の介護老人保健施設「桜山荘」
【豊見城】
豊見城市文化協会が開いた「しまくとぅば子ども教室発表会」の歴代優勝者、入賞者の児童・生徒が23日、豊見城市高嶺の介護老人保健施設「桜山荘」内の通所介護センターを訪れた。
「わらびんちゃーがかたやびーん ウチナーグチ」と題し、同センターの利用者約30人のお年寄りを前にしまくとぅばを披露した。
ことしの優勝者の末吉優羅(ゆら)君(上田小2年)は「わん大母(うふあんまー)」、優秀賞の外間巴琉(はる)君(同)が「わん家族」、當銘桜子さん(豊崎小6年)は「命どぅ宝」、赤嶺祐尋(ちひろ)さん(伊良波中2年)が「わんとおばーとしまくとぅば」と題し、発表。身ぶり手ぶりを交えながらの熱弁に、感激で涙を見せるお年寄りの姿も見られた。
発表を聞いた伊集守計さん(78)=那覇市=は「戦争体験者にとって『命どぅ宝』の言葉は印象に残り、感動した。子どもたちにはもっとしまくとぅばを使ってほしい」と目を細めた。
祖母の戦争体験から「『命どぅ宝』んでぃる言葉大切にし、世界ぬ人々んかいん 広みてぃいけやぁーんでぃ思といびぃーん」と語った當銘さんは「しまくとぅばで発表する方がお年寄りに自分の思いが伝わると思う。これからも自分なりにしまくとぅばを学びたい」と話した。
琉球新報