名護岳にノグチゲラ 4年ぶりに確認、分布拡大に期待
4年ぶりに名護市に姿を現したノグチゲラの雄
=9月28日午前8時10分ごろ、名護市の名護岳
(渡久地豊氏撮影)
【名護】
国指定特別天然記念物で絶滅危惧種のノグチゲラの雄1羽が9月28日午前、4年1カ月ぶりに名護市の名護岳で確認された。ノグチゲラは国頭村や大宜味村などの一部で生息しているが、名護市内で確認されることは極めてまれ。沖縄野鳥の会の山城正邦会長は「沖縄の豊かな自然を象徴するノグチゲラの分布域が拡大することを期待したい」と語った。
ノグチゲラの姿は、渡久地豊屋我地鳥獣保護区管理員が28日に確認した。コツコツと木をつつく音がした後、姿を現したという。渡久地管理員の元には、8月から目撃情報が寄せられていた。
ノグチゲラは環境省レッドデータブックで、絶滅危惧1A類(ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い)に分類されている。渡久地管理員によると、1980年までは名護市多野岳などで確認されていたという。
渡久地管理員は今後、名護博物館と連携し、名護岳にいる
ノグチゲラの観察調査を進めていくという。
目撃情報は同博物館まで。
(電話)0980(53)1342。
琉球新報