川平で結願祭 新調の独特獅子頭も登場
出演者全員による総踊り
=3日午後、群星御嶽
川平村三大祭りの一つ、「結願祭」(川平公民館主催)が3日午後、群星御嶽でおごそかに行われ、農作物の収穫が無事終了したことへの感謝と来年の豊作と住民の無病息災を願った。9月に新調した獅子頭で、力強い獅子舞を披露。顔の横側から両手で上あごと下あごを持って口を開閉する川平独特な獅子舞に観客は興味深そうな様子をみせていた。
結願祭は、4御嶽の神司たちが2泊3日、御嶽にこもって祈願する「夜ごもり」を終えた当日、境内で余興に出演する参加者全員の総踊り(スーブドゥリ)、太鼓(ペッソー)、青年たちによる勇壮な棒術、獅子舞が次々と繰り広げられた。
勇壮な演舞が披露された若者らによる棒術
=3日午後、群星御嶽
川平独特の棒術では、12組25人の若者たちが「刀棒」や「三人棒」、「カニパ棒」などを勇壮に演じ、川平小中学校の児童生徒らによる太鼓では、練習の成果を披露する子どもたちに温かい拍手がおくられた。後半は、特設舞台で「初番」や狂言の「アッコンプルキョンギン」、婦人部や各班、川平伝統舞踊保存会による芸能などが奉納された。
初めて新調された川平の獅子頭
=3日午後、群星御嶽
川平の獅子頭は400、500年前に集落の西海岸で地元漁師が大きな箱が漂着しているのを見付け、中に獅子頭が入っていたという伝説が残されている。
これまで手入れや修繕を繰り返してきたが、老朽化が激しくなったことから形が残っているうちに保存しようと新調された。
八重山毎日新聞