オオゴマダラ羽化続々 伊江幼稚園
「ここにもいるよ!」とガーデン内で羽化したオオゴマダラ
を楽しげに観察する伊江幼稚園の園児ら
=3日、ひらひらガーデン内
【伊江】
伊江幼稚園(玉城洋之園長)の園庭にあるチョウハウスで、さなぎが黄金色になることで知られる大型のチョウ「オオゴマダラ」の羽化が最盛期を迎えている。
情操教育の一環として、14年前に当時の保護者らが協力して、箱形の骨組みにネットを張り巡らせたチョウハウス「ひらひらガーデン」を園庭に設けた。
ガーデンでは、地域住民の協力を得ながらチョウの食草になる植物を植え育て、これまでもオオゴマダラやリュウキュウアサギマダラなどの観察をしてきた。
今年は猛暑が続き、なかなかチョウの姿が見られなかったが、玉城いつ子教諭が9月初旬、園庭に迷い込んだ雌のオオゴマダラを虫かごに入れて様子を観察したところ、翌日には2ミリほどの乳白色の卵を葉に産みつけていた。
その後、園児らが数週間見守り、黄金色のさなぎにまで育った。
現在、さなぎ約60個のうち約30個が羽化し、ガーデン内を優雅に飛んでいる。園児らはオオゴマダラが“変身”していく様子を毎日楽しみながら観察している。
玉城教諭や新保綾乃教諭は「オオゴマダラの卵から成虫までの観察を通して、子どもたちが生命の不思議や大切さなどを感じてくれれば」と期待している。
(屋嘉比りさ通信員)
沖縄タイムス