[フランス]沖縄素材の化粧品、美容見本市に出品
パリ美容見本市に沖縄素材を生かした美白化粧品「琉白」を出展したネットランドジャパンのスタッフ=パリのポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場
沖縄素材を使った美白化粧品「琉白」のブースには世界各地のコスメティック関係者が集まり、興味を示していた
【赤嶺七奈子通信員】
パリのポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場で9月9日~11日まで美容見本市「Beyond Beauty」があり、株式会社ネットランドジャパンが沖縄の素材だけを使った化粧品「琉白(るはく)」を出品した。
見本市には230社が参加。琉白のブースは紅型を飾った壁やいすに加えて、青い海や月桃のポスターを使うなど沖縄を印象づける空間を演出。さまざまな国のコスメティック業界の人の目を引き、多くの人が興味を示していた。
同社は従来、自然派の沖縄化粧品を販売しており、「沖縄の植物は総じて抗酸化力が高い」という点にも着目。近年、美肌効果があると注目されている月桃をメインに、ヒアルロン酸と同じ程度の保湿力を持つとされる海ぶどうや、沖縄で古くから美容に使われてきたクチャ、久米島の海洋深層水など、沖縄にある素材だけを使い、琉球大学の研究にも基づいて完成させたという。
日本には現在オーガニックコスメの基準がない中、浜比嘉島の有機栽培の月桃を使うなど真のオーガニックコスメを目指し、世界で最も厳しいといわれているフランスのオーガニック認定機関「エコサート」の認証も取得した。
同社通販事業部でオーガニックコスメ琉白部門セクションマネージャーの阿部淳子さんと同様に、琉白部門で中国事業部門の企画・販促部門を担う今泉小百合さんは「沖縄では当たり前のように身近にあるものが持つ成分が、実はどんなに良いかまだ知られていない。こういう場所で認められることで沖縄で栽培して下さる方の自信につなげてほしい」と期待する。
加えて、同社が世界を舞台に販売を広げることで「素材を提供して下さる沖縄の人に恩返しをしたい」と意欲的に語った。
沖縄タイムス