夫婦仲良くカジマヤー 200人が祝福、終始笑顔
夫婦そろってカジマヤーを迎えた佐久田正夫さん(右)
とハルさん=13日、うるま市与那城
【うるま】
うるま市与那城在住の佐久田正夫さん、ハルさん夫妻そろってのカジマヤー(数え97歳)祝いが13日、与那城公民館などで開かれた。親族や地域住民ら200人以上が祝福した。カジマヤーに合わせて次男の盛徳さんと妻・啓子さんが発行した正夫さん夫妻の記念誌「二人三脚の道」が参加者に配られた。正夫さんは終始笑顔で、ハルさんは風車を片手に、祝いに訪れた人に目配せし、二人仲良く晴れの日を過ごした。
二人は午前9時半に自宅を出発し、与那城区内をゆっくりとパレードし、道行く地域の人々の祝福を受けた。
与那城公民館では三線によることほぎの演奏や棒術が披露され、ハルさんが童謡「春が来た」を歌った。午後は市内の式場キャッスルハイランダーで盛大な祝賀会が開かれた。
夫妻の記念誌「二人三脚の道」
記念誌「二人三脚の道」は、戦中戦後をたくましく生きた二人の軌跡を紹介している。
1936年に結婚し6男4女をもうけたが翌年、正夫さんが日中戦争に行き、マラリアを発症。聴覚障がいを併発しながらも無事帰還したことや、戦後、養豚業で生計を立て、与那城公民館建設に尽力したこと、ハルさんが地域の婦人部長、農協初代婦人部長として活躍したことがつづられている。
(堀込浩幸通信員)
琉球新報