譜久里(40~44歳)100銀 陸上世界マスターズ
陸上の世界マスターズ選手権大会の男子100メートル
で銀メダルを獲得した譜久里武(本人提供)
ブラジル・ポルトアレグレで開かれている陸上の世界マスターズ選手権大会で19日、M40(40~44歳)男子100メートルの譜久里武が11秒12で2位に入り、銀メダルを獲得した。
十種競技の元日本王者でタレントの武井壮は11秒15で4位だった。
◆大舞台で成長 充実の初挑戦/譜久里、周囲に感謝
初挑戦の世界舞台で銀メダルを手にした譜久里武。「世界への挑戦は自分自身をまた成長させてくれた」と充実感を漂わせた。
準決勝は「思うように走れなかった」と全体で5位の通過だった。決勝は、リラックスした走りを心掛け、後半の伸びにつなげた。
この大会の出場には、周囲の大きな支えがあった。地球の裏側への遠征に、故郷久米島の友人や知人が寄付金を募ってくれた。家族やコーチ、職場も協力を惜しまなかった。
コールセンターの経営、専門学校の講師、スポーツクラブのトレーナーと忙しい日々の中、練習に励んでいる。挑戦を続ける42歳は「銀メダルで少しは恩返しができたと思う」と感謝の言葉を述べた。
琉球新報