きょう「霜降」、福島からアサギマダラ飛来?
羽根に 「デコ」 「SRS」 などとマーキングされた
アサギマダラ=市内の山林
○…23日は 「霜降」。 24節気の一つで 「霜が降りる頃」 を意味するが、 南西諸島では夏と冬の季節風が交替する時季にあたる。 秋の深まりとともに渡り鳥のように長距離を移動する蝶・アサギマダラが宮古島に飛来してきており、 福島県から約2000㌔を旅してきたと思われる個体が見つかった。
○…22日、 市内平良の山林で羽根に 「デコ」 「8/27」 「SRS」 「Stokor」 「2005」 と書かれたオスが確認された。
アサギマダラの 「渡り」 の距離やルートなどを解明しようと、 羽根にマーキング (標識) した個体を放蝶する調査が全国各地で行われており、 標識から福島県の裏磐梯デコ平湿原から8月27日に放蝶されたものと推測される。 同湿原では自然体験行事としてアサギマダラのマーキング調査が盛んに行われており、 毎年数千頭を放蝶している。
○…宮古島など沖縄では春に成虫が現れるが、 夏季になると見えなくなり気温の上昇とともに北上すると考えられている。 再び秋には南下してくるようだ。 同じ個体ではなく世代交代をしながら旅を続けている。 日本では和歌山県から香港まで2500㌔を移動した記録がある。 宮古島の蝶の中では比較的大きく、 森林などで羽根を広げてゆっくりと滑空する姿が見られる。
宮古新報