名護にトゥバラーマ響く 満月の下、19人が熱唱
北部地区トゥバラーマ大会で最優秀賞となった島袋林功さん
=19日夜、名護市の21世紀の森公園野外ステージ
第4回大会 島袋さん(宜野座村)が最優秀
【名護】
第4回北部地区トゥバラーマ大会(北部八重山郷友会主催)が19日夜、名護市の21世紀の森公園野外ステージで開かれた。満月の明かりに照らされた舞台では、郷友を含む出演者19人が思いの丈をトゥバラーマの旋律に乗せて歌い上げ、宜野座村の島袋林功さん(70)が最優秀賞を受賞した。
大勢の観衆は歌い手たちに温かい拍手を送り、八重山を代表する叙情歌を楽しんでいた。
大会は、トゥバラーマの継承を目指すもの。もともと同郷友会(内原英吉会長)の行事で歌われる機会が多かったため、2010年から大会形式で開催している。今年からは沖縄タイムス社が共催し、規模も拡大した。
会場では、各出演者の歌の節々で拍手や指笛が響き、審査員で県指定無形文化財八重山古典民謡技能保持者の大工哲弘さんも味のある歌声を披露した。
最優秀賞の島袋さんは「中学生のころから好きな歌で、人前で歌うのが夢だった。八重山の素晴らしい歌が広まる一助になれば」と笑顔を見せた。
内原会長は「トゥバラーマを好きになる人が生まれてくる良い大会。郷友会も元気な顔を見せ合う楽しい機会になっている」と話した。
受賞者は次の通り。
▽最優秀賞=島袋林功(宜野座村)
▽優秀賞=迫田ひな子(本部町)
▽奨励賞=東澤浩(那覇市)
▽審査員特別賞=花城美代子(郷友会、鳩間出身)、
東常雄 (恩納村)
八重山毎日新聞