夏季観光シーズン土産品、紫イモなど地元産に期待
様々な土産品が販売されている宮古空港ターミナルの直営店
=同空港2階
宮古空港ターミナルは、 ことしの夏季観光シーズン (7~9月) の空港内直営店お土産品売上動向をまとめた。
今季は観光客数の増加に伴い、 売上は増加しており、 最も販売量の多い菓子類では定番商品が上位を占める中、 「宮古島まもる君」 関係商品などが定番化しつつあるようだ。 マンゴーや紫イモなどの新商品は増えて人気もあるが、 ヒット商品には至っていない。 宮古島市と提携して運営する特産品直売店 「みーや」 は商品供給が安定せず、 地元製造業者の課題も露呈している。
売上構成比は菓子類が45%、 食品類 (常温、 冷蔵、 冷凍) 16%、 民芸品12%、 酒類8%などとなっている。 入域観光客は7月こそ前年を下回ったが8月18・0%、 9月は8・0%と増加しており、 お土産品の売上高も伸びているという。
菓子類は地元住民からの人気が高い、 定番の地元銘菓が売れ筋上位を占めている。 「まもる君」 商品は 「もう下火になるかと心配していたが、 一時的なブームで終わらず定番化し、 高い順位に入っている」 と健闘。
人気の高いマンゴーに加えて紫イモを使った新商品が相次いで発売され好評を得ている。 また雪塩関連お菓子も依然として人気が高い。 単価は安いものの 「うずまきパン」 は販売個数では断トツの1位を維持している。
食品類は生海ぶどう、 カマボコ、 宮古そば (乾麺タイプ)、雪塩関連商品が上位となった。 クースや島らっきょう、 ジャム、 ハーブティーなど多種多様だが新商品は少ない。 青果のマンゴーは見込みより早く出荷シーズンが終了してしまった。
民芸品は若年層の多い夏季にはキーホルダーやストラップがよく売れており、 中でも 「まもる君」 の人気は高い。
琉球ガラスやその小物類も人気がある。 だが宮古特有の民芸品はまだ少なく、 今後は品揃えに力を入れようと考えている。
直売店 「みーや」 の商品も人気はあるが、 定番商品には敵わないという。 「商品出荷が続かず、 一つ増えては消えていく状態。 年間を通して新商品も少ない。 継続性が課題。 特産品は人気があり、 観光客も地元商品を望んでいる」 と指摘。 小規模事業所の販路開拓支援を目的に設置されたが、 原料調達や販売・製造力の弱さが浮き彫りに。
市商工物産交流課は 「開設時に比べて商品が減っているが、 受入体制はできているのでもっと活用してほしい」 と事業者に呼びかけている。
宮古新報