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伝統芸継承 2年半ぶり「黄金の瓜ざね」(久高島・沖縄)

2013年10月25日 - スタッフ公式
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久高島の伝統芸継承 2年半ぶり「黄金の瓜ざね」
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主人公の金松兼が首里で父の国王と面会し、大団円となる場面。華やかな踊りで舞台を締めくくった
=南城市・シュガーホール
 【南城】久高島の伝統文化を保存継承し地域活性化につなげようと、「久高人芸能祭~黄金の瓜ざねの心」(主催・同実行委員会)が20日、市文化センター・シュガーホールで開かれた。島民のほか郷友会関係者など、子どもから大人まで約130人が郷土芸能など13演目を熱演。680人が大きな拍手を送った。
 実行委員長の西銘武良さん(61)は「舞台を通じて久高島と、本島の久高人が一つになった。文化継承につながる、すばらしい舞台だった」と声を弾ませた。
 メーンプログラムは久高島を題材に親子愛を描く唱歌劇「黄金の瓜ざね」。王府オモロなど古謡の採取伝承に努めた音楽研究者、故山内盛彬(せいひん)氏が久高島で伝え聞いた民話をもとに、唱歌劇に発展させたもので、久高島で母思樽と暮らす息子金松兼が、父・国王に初めて会うため首里に上るという筋立て。約2年半ぶりにシュガーホールで再演した。
 祖母が久高島出身の南滉為(ひろゆき)君(13)が主役の金松兼を好演。美しい歌声で劇中歌を歌い上げた。舞台後は「ちゃんとできてほっとした。お客さんが笑ったり、拍手をくれたりしたのが分かってうれしかった」と笑顔で話した。演技を指導した西銘政秀さん(67)は「若者たちは、自信が付いたはず。今後も継続的に上演していきたい」と述べた。
 56年前、久高中3年生の時に学芸会で母親役を演じたという八重瀬町の新城久恵さん(71)は「劇中の歌は皆覚えているから懐かしかった。多くの若い人が舞台に関わってくれてうれしい。彼らの頑張りを本島の私たちも支えていきたい」と喜んだ。
 このほかに郷土芸能「八月踊り グルイ」や空手、民謡斉唱などもあり、舞台を盛り上げた。
   沖縄タイムス

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