素牛の産地をアピール ブランド「八重山郷里」
八重山産子牛ブランド「八重山郷里」を立ち上げた
八重山郷里素牛生産者グループの会員ら
=23日午後、東京都目黒区のホテル 生産者グループが発足
【東京】
八重山の和牛繁殖農家でつくる八重山郷里素牛生産者グループ(東竹西信行リーダー)は23日午後、都内で八重山産子牛ブランド「八重山郷里」の発足式を開いた。
同グループは「おいしい牛肉づくりは素牛から」をスローガンに、ブランドのロゴマークをつくって全国にアピールしていく。
通常、ブランド牛には肥育された土地の名前が商標され、素牛の産地はあまり問題にされない。同グループは、肥育農家、食肉卸、エンドユーザーと連携を図り、良質な子牛産地としての八重山をPRしていく。
同グループは「品質や安全について繁殖農家の役割と責任を共有する」(東竹西リーダー)として、子牛一頭ごとの飼料や治療などの履歴を網羅したカルテ「八重山郷里物語」の作成などをスタートさせる考え。
東竹西さんは「環太平洋連携協定(TPP)の影響で、牛肉の生産・流通構造に大きな変化が起ころうとしている中で、小規模な繁殖農家の多い八重山の農家が生き残るために、農家の個性を尊重しながら、組織的な活動を通じて継続的な経営につなげていきたい」と話した。
発足式には川満栄長竹富町長や外間守吉与那国町長、信戸一利農水省食肉流通係長らが出席した。
(黒島安央東京通信員)
八重山毎日新聞