「江戸上り」張り子で再現 豊永盛人さん、横浜で個展
「江戸上り」を再現した琉球張り子と制作した豊永盛人さん
(横浜能楽堂提供)
琉球玩具作家の豊永盛人さん(37)制作の琉球張り子で「江戸上り」を再現した展示会「歌う 踊る 弾く―琉球張り子・豊永盛人の世界」が、神奈川県の横浜能楽堂で開かれている。12月8日まで。入場無料。
「江戸上り」は琉球が薩摩に支配されていた時代、琉球国王と幕府の将軍が代わるたびに江戸に使節を派遣したことをいう。江戸に上った琉球士族は音楽や舞踊を披露した。
豊永さんは1832年の江戸上りを描いた「琉球人座楽并踊之図」を基に、1カ月かけて48体の張り子を作った。
張り子は全て一点物で高さ約30センチ。豊永さんにとっても、これほど大きな張り子を作る機会はあまりないという。「(制作過程で)沖縄の古典芸能に触れ、いい経験になった。たくさんの人に見てもらいたい」と話した。
問い合わせは横浜能楽堂(電話)045(263)3055。
琉球新報