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沖縄闘牛 増える女性観客(OKINAWA)

2013年11月5日 - スタッフ公式
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沖縄闘牛 増える女性観客
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闘牛場には女性や家族連れの姿も多く見られた
=うるま市石川多目的ドーム
 沖縄の娯楽として長い歴史を持つ闘牛(ウシオーラセー)。10日には100回の節目を迎える秋の全島闘牛大会が開催される。男性の娯楽というイメージが強いが、近年、女性の観客も増えている。9月にうるま市石川多目的ドームで開かれた闘牛大会。そこには闘牛の迫力に魅せられた女性たちがいた。(伊集竜太郎)
■ドーム効果
 開始前から最前列に陣取る20代の女性たち。その一人で、友人と観戦に訪れた中石エリナさん=うるま市=は、2年前からドームでの大会は必ず見ているという。友人の山内梨沙さん=読谷村=は、最前列では柵付近の攻防で土ぼこりを浴びることもあるというが、「より迫力を体感できる。牛同士がぶつかり合う姿に圧倒される」と魅力を語る。
 県闘牛組合連合会の山城長徳事務局長は県内初のドーム型闘牛場の誕生で、「天候に左右されず快適に見られる環境が整ったことで、女性だけでなく、家族連れや外国人の観客が増えている」と話す。2007年に完成した同闘牛場では、古かったトイレも新しく洋式に変えるなど気を配った。
■女性の視点 
会場では、女性らが勝利した牛に歓声や大きな拍手を送るなど、闘牛を満喫していた。
 そんな中、60代の写真愛好家、新垣フミ子さん=南風原町=が最前列でカメラを構えていた。友人の誘いで趣味で写真を始めた新垣さんは、うるま市与那城屋慶名出身。地元で開催される闘牛大会をよく見ていたことから、「せっかく撮るなら幼いころから見ていたものを」と闘牛場に足を運ぶようになった。今では本島各地のほとんどの大会を熱心に訪ねる。写真集「沖縄闘牛とあまくま」を出版し、個展を開催するなど闘牛への思いは尽きない。
 「利口な牛は、勝って会場を一周するときや会場を出るときも、ずっと牛主の顔を見ている。気持ちの通じ合う両者を見ていると涙が出るほど感動する」。新垣さんは、何度も撮影するうちに牛主と牛との結びつきの強さを感じるようになったという。「私がそんなところに気づいたのは、おなかを痛めて子どもを産んだ経験がある女性だからこそだと思う」と頬を緩めた。
  沖縄タイムス

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