「夢は努力で叶う」 名蔵小中でいっこく堂が講演会
「サトル」(鳥)とカルロスの人形を使い腹話術を披露する
いっこく堂=5日午前、名蔵小中学校体育館
いっこく堂の講演会を笑顔で聞く名蔵小中学校の児童生徒ら
=5日午前、同校体育館 腹話術の妙技も披露
沖縄県出身で世界で活躍する腹話術師いっこく堂(本名・玉城一石)の「講演会~夢を叶えるキーワード~」(社団法人県教職員共済会、公益財団法人日本教育公務員弘済会沖縄支部主催)が5日午前、名蔵小中学校体育館で開かれ、同校と川原小の児童生徒、幼稚園児ら合わせて80人と保護者が参加した。
同共済会の公益文化事業の一環として行われた。講演でいっこく堂は、中学時代のいじめ体験や上京し、演劇の役者を目指した青春時代、入団した劇団との演劇の違いから中学時代に憧れた腹話術師を目指したエピソードなどを紹介。
さらに、腹話術で出来ないとされていた特定の発音を独学でクリアし、今日に至ったことを話し、「諦めずに努力することが大事」と話した。
また「目の前にあることを一生懸命やる」「1日1回継続できるものを持つこと」とアドバイスした。
腹話術では、「師匠」「サトル」(鳥)、「カルロス」の人形3体を使い、消費税引き上げ分を値切るのをテーマに肉屋さん、魚屋さんの店主と客のやりとりなどを腹話術で披露。児童や保護者らを楽しませた。
また、口を動かした後に言葉を発する「昔の衛星中継」の腹話術に全員で取り組んだ。
名蔵中3年の高宮みのりさんは「中学の時にいじめを受けながら、腹話術で世界で頑張っている姿がかっこ良かった」。川原小4年の上原風雅君は「人形を使い、口を動かさずに話をするところがすごかった」と話した。
八重山毎日新聞