たらま島マラソン、仲間正彦(ハーフ)が初優勝
たらま島1周マラソン大会ハーフ24.3㌔のスタートを切る
出場者たち=多良間村役場前
【多良間】
第16回たらま島1周マラソン大会 (主催・同村) が9日、 同村役場前スタート・ゴールで開催された。
村制施行100周年を記念した今大会には過去最多の400人を超える申し込みがあり、 島外からの多くの参加者が秋の多良間路を走りながら地元住民とスポーツを通して交流を深めた。
島を1周する24・3㌔のハーフマラソン男子は仲間正彦 (29・宮古島市)、 女子は塚本恭子 (37・東京都) がそれぞれ初優勝した。 参加者たちは競技後のふれあいパーティーも楽しんでいた。
晴天に恵まれて多くの出場者を乗せた特別ダイヤの 「フェリーたらまゆう」 も到着。 午前11時から多良間小グラウンドで開会式が行われ、 大会長の伊良皆光夫村長が 「選手の皆さん遠路はるばる多良間島に来てもらい感謝している。 今回は村制施行100周年の意義ある大会。 エントリー数も過去最高となり、 記念大会にふさわしい盛り上がりを期待したい。 選手の皆さんは自分との挑戦。 また体調に合わせて笑顔でゴールすることも忘れないように。 感動と友情の輪を広げてほしい」 とあいさつ。 前回優勝の染谷久美子さんが選手宣誓を行った。
正午に24・3㌔のAコースがスタート。 島内外から95人が出場し、 島を 「反時計回り」 で1周する沿岸の道路を走った。 日中の最高気温28・7度の暑さに加え、 風も強くランナーたちには厳しいレースとなり、 各地に設置されたエイドステーションでは水を頭からかぶってクールダウンさせる姿も目立った。 完走は86人で完走率は90%となった。
このほかBコース10㌔、 Cコース3㌔、 Dコース5㌔には地元の住民や児童生徒を中心に大勢が出場。 沿道では家族をはじめ祖父母たちが声援を送り、 子や孫の元気な走りを後押ししていた。 競技後は名物にもなっているヤギ汁や牛汁のソバ、 ぜんざいでお腹を満たしていた。
以前、 観光で多良間島を訪れ、 今回初めてマラソン大会に出場した大西典子さん (東京都) は 「去年から健康づくりのためジョギングを始め、 初めてのマラソン大会は絶対に多良間島にしようと思っていた。 完走できて少し自信がついた。 多良間の海はすごくきれいでビーチを独り占めできた。 沖縄の離島めぐりを始めるきっかけにもなった。 次は 『八月踊り』 を見てみたい」 と話していた。
今大会は村制施行100周年記念のためインターネットの応募窓口を増やすなど取り組みを強化した結果、 申し込み数は初めて400人を超えて過去最高となった。 最終的なエントリーは385人で完走率は95%となった。
宮古新報