沖縄から伝わった民謡、大笠利の住民が披露
大笠利の女性たちが「越来間切」を披露した
=10日、奄美市笠利の奄美パーク
奄美群島の復帰60周年を記念し10日、奄美パークで「民謡日本一唄者の共演」が開かれ、奄美市大笠利地区に沖縄から伝わったという民謡「ぐぃくまぎり(越来間切)」が演じられた。奄美を代表する唄者、築地俊造さん(79)の歌三線に合わせ、大笠利地区の住民が小皿を四つ竹のように打ち鳴らしながら、カチャーシーのような舞を披露した。
築地さんによると、伝わった経緯は不明だが、越来間切(今の沖縄市)での毛遊びの様子を歌っている。奄美群島の中でも大島の大笠利地区でしか見られないという。宴会で場が盛り上がった時に登場し、「皿踊り」とも呼ばれている。
奄美独特の三線の音に、沖縄風のリズムが加わり、観客は手拍子をして楽しんだ。ライブは築地さんと、民謡民舞少年少女全国大会で日本一になった楠田莉子さん(15)が、裏声を使った豊かな歌声を響かせた。
(城間有)
沖縄タイムス