仲宗根さん(登野城出身)が優勝 第2回デンサ節大会
第2回八重山デンサ節大会で優勝した仲宗根恵弥利さん
=10日夜、県立博物館美術館中庭 23人が感情豊かに熱唱
【那覇】
「第2回八重山デンサ節大会」(八重農沖縄みずほ会主催)が10日夜、那覇市の県立博物館・美術館中庭で開かれた。
予選を通過した23人が感情豊かにデンサ節を歌い、審査の結果、登野城出身で那覇市在住の仲宗根恵弥利さん(22)が優勝した。
舞台前に陣取った多くの聴衆は、出演者一人一人の歌声に聴き入りながら八重山を代表する教訓歌に思いをはせていた。
親子や兄弟の在り方、人の生業、道徳観などを示すデンサ節を継承しようと2011年に初開催された。今年は10月末に予選が開かれ小学生から91歳のお年寄りまで23人が参加した。
出演者は、全17番ある歌詞の中から思い思いの歌詞を選んで舞台に臨み、審査委員長で八重山古典民謡保存会師範の比屋根孝子さん、審査副委員長で県指定無形文化財八重山古典民謡技能保持者の大工哲弘さんらも味のある歌声を響かせた。
優勝した仲宗根さんは八重農71期生で同校郷土芸能部地謡の経験もあり「緊張したが思い切り歌えた」と述べ、「歌を教えてくれた多くの先輩がおり、ありがたい気持ちでいっぱい。これからも、その時その時の気持ちを大切に歌っていきたい」と涙ながらに喜んだ。
結果は次の通り。
▽優勝=仲宗根恵弥利(石垣市)
▽準優勝=冝間泰昭(竹富町)
▽3位=上里夕子(石垣市)
▽奨励賞=山城美帆(糸満市)、玉城万夕(同)、屋冝青佳 (那覇市)▽特別賞=島袋フミ(石垣市)
八重山毎日新聞