南風原町に伝説のニューヒーロー
児童にあいさつする(左から)ビレア姫、飛勇人、アダンマー
らキャラクターたち=南風原町・翔南小学校
【南風原】町内の伝説を基にしたニューヒーロー、南風原新伝説「飛勇人(ヒュート)」がこのほど誕生、6日に初めて町内の小学校を訪れ、地域の児童と触れ合った。
地域文化を学ぶ町立翔南小学校(友利恵良校長)の「伝統文化週間」に合わせたもので、1、2年生を対象に飛勇人とビレア姫、アダンマーの3キャラクターが、うちなーぐち教室を開いた。
飛勇人は、2009年まで活躍した地域のヒーロー「かぼっちゃマン」に続き、地域性があり、教育的なキャラクターを作ろうと、町が一括交付金を使って制作。町の偉人「飛び安里」や宮城に伝わる羽衣伝説をモチーフにしたヒロインなど、南風原の伝説を基にしているのが特徴だ。
キャラクターは他に南風原を見守る神・ユクツナ様と、アダンマーの手下、サメノリとサメ太を加えて計6キャラクター。町内のイベントで活用する考えだ。
この日は、飛勇人、ビレア姫、アダンマーによる劇の後、しまくとぅばであいさつの仕方や野菜の名前などを紹介した。
ヒーローたちと直接会話ができるため、児童らは「どこに住んでるの?」「何歳?」「好きな昔遊びは?」と質問攻め。児童らがサイン色紙のお礼に、うちなーぐち数え歌を披露したほか、ヒーローたちが「いつまでも夢を大切に」と声を掛けて握手した。
新ヒーローを初めて見たという2年の高江洲こなつさんは「ビレア姫がかわいかったし、飛勇人はかっこよかった。アダンマーに言われた通り、ちゃんとしようと思った」と楽しんでいた。
(平田美智子通信員)
沖縄タイムス