小浜島に農水大臣賞 豊かなむらづくり全国表彰
豊かなむらづくり全国表彰で農林水産大臣賞を受賞した
小浜島の関係者ら(前列)
=14日午後、沖縄総合事務局 農業や伝統文化の継承を評価
【那覇】
農林水産省と日本農林漁業振興会の表彰事業「2013年度豊かなむらづくり全国表彰伝達式」が14日午後、那覇市の沖縄総合事務局で行われ、竹富町の小浜島が農林水産大臣賞を受賞した。八重山からの受賞は03年の黒島以来10年ぶり。小浜島は、サトウキビ生産や伝統文化の継承、観光リゾートと共存した村づくりへの取り組みなどが評価された。
式には、島を代表して小浜公民館の宮里彦一館長らが出席し、受賞を喜んだ。
同事業は農林漁業と農山漁村の発展に資する目的で1979年から農林水産祭の中で行われている。沖縄県と北海道が一つのブロックとして毎年交互に推薦する形を取っており、今年は沖縄県が小浜島を村づくりの優良事例として推薦した。
小浜島は全7部門のうち、むらづくり部門で受賞。「果報ぬ島の伝統文化とさとうきびでシマおこし」として、サトウキビや小浜大豆の生産、畜産、国の重要無形民俗文化財にも指定されている伝統行事の継承発展、リゾート施設と連携した地域おこしなどが評価された。
宮里館長は「きょういただいた賞は、公民館活動を進めるうえでも大きなものになる。受賞に恥じない村づくりに励みたい」と喜びを語った。
同席した川満栄長竹富町長も「権威ある賞で、竹富町の誇り。町全体に取り組みを広げていけるよう心がけたい」と述べた。
八重山毎日新聞