古謡をメドレーで歌う 東京やいまうた会
大勢の観客でにぎわった東京やいまうた会の10周年記念ライブ=9日、都内 10周年ライブにぎわう 会場は厳かな雰囲気
【東京】
東京やいまうた会(岩井信幸代表)の10周年記念ライブが9日、都内で行われた。「ミシャグパーシィ(大神酒)」や「船ぬ親じらば」といった古謡のメドレーなどで八重山の歌の世界が持つ独特の雰囲気を演出し、客席からははやしや指笛が飛んだ。
同会は八重山出身の民謡歌手、大工哲弘さんが全国で展開する「八重山うた会」の関東支部として2003年に発足。
現在約30人の会員はすべて他府県の出身者で、民謡の背景を学ぶなど研さんを積んでいる。大工さんや郷友会などのステージに参加することもあるが、単独での公演は創立以来2度目。
ステージは竹富島の「霧下りアヨー」で厳かに幕開けし、西表の「揚古見ぬ浦節」や与那国の「来夏世節」など島々の歌を網羅する構成。
川平の「こーねまーぬあっぱー」と宮良の「こーねまーぬ主」という2曲の「こーねま(子守唄)」を歌い分けるなど、趣向を凝らした舞台となった。
会場は大勢の観客であふれ、岩井代表は「こんなに多くの人々が詰めかけるとは」と感嘆の声をもらしていた。
八重山毎日新聞