竹富島で種子取祭 歌と踊りが島包む
農作業に励んだ功績で琉球国王に表彰された農民の喜びを
表現した「ジッチュ」を踊る女性たち
=竹富島、世持御嶽前
【竹富】
国が特に重要な民俗芸能と指定した重要無形民俗文化財「竹富島の種子取祭」の奉納芸能が20日、世持御嶽で始まった。
10日間続く祭りの中でも20、21日の奉納芸能は朝から
夕方まで島民や郷友会の人々が踊りや狂言を披露。夜になると、作物が豊かに実るよう祈る歌で各家々を回る「世乞い」も行われ、小さな島は一日中、歌と踊りに包まれた。
「庭の芸能」では、農具を手にした女性が元気な稲穂に
育つよう歌う「マミドー」や、馬の飾りを着けた男性が力強く
踊る「馬乗者」などを披露。「舞台芸能」では、あの世から
豊作を運ぶ神「弥勒」が多くの子どもたちを連れて来場。
来場者は狂言「鍛冶工」など独特の芸能に見入っていた。
沖縄タイムス