翻訳、WiFi拡充を OCVBが業者に呼び掛け
沖縄観光コンベンションビューローが支援した
ワイファイサービス設置場所を示すマーク
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、上原良幸会長)は外国人観光客の受け入れ体制の底上げに向け、県内民間事業者らに対し、翻訳や公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」の拡充を強く求めている。
「事業者翻訳支援」「民間施設ワイファイ支援」の2事業の本年度の予算執行率は26日現在、20~30%程度。
OCVBは「外国語への対応力やインターネット接続の必要性は早急に解決しなければならない課題。事業のさらなる活用が必要だ」としている。
翻訳支援とワイファイ支援の2事業は2012年度から実施した。初年度の実績は、観光施設や飲食店などパンフレットやメニューの翻訳64件、ワイファイ設置154件だった。
翻訳支援を受けた沖縄テクノクリエイト(那覇市)は「これまで外国人客に食材の説明はだいぶ苦労した。
現在、利用客が自分でメニューを理解し、注文もスムーズになった」と効果を強調する。
本年度も外国人観光客の満足度向上を図るために支援事業を継続。翻訳支援については1言語1件、上限10万円で、1事業者3件までを助成している。ワイファイ設置は1施設上限30万円を助成する。しかし 現在、翻訳支援事業の申請件数は45件、ワイファイ設置は32件にとどまっている。
県が12年度に実施した「外国人観光客満足度調査報告書」によると、「外国語対応」への満足度が最も低く、「ワイファイ」の必要性についても多くの意見が寄せられた。OCVBは事業成果の事例なども踏まえ、観光振興を目指し事業実施の積極的な申請を呼び掛けている。
助成期間は来年2月28日まで。
問い合わせはOCVB海外事業部
(電話)098(859)6130。(呉俐君)
琉球新報