「ウージのある風景」普天間さん、最優秀賞
賞状を手に笑顔を浮かべる受賞者
=豊見城市長堂・翔南製糖
最優秀賞に輝いた普天間さんの作品「恵みのシャワー」
【豊見城】
翔南製糖(仲里源勇社長)は創立20周年を記念して、高校生を対象とした「ウージのある風景」フォトコンテストを実施し、11月30日、市長堂の同社で、最優秀賞に輝いた浦添工業1年の普天間皐月(さつき)さんら入賞者11人を表彰した。
コンテストには24人がエントリー。昨年12月下旬から今年9月まで「これから100年後へ残したいウージのある風景」をテーマに生産農家と関わりながら撮影してきた。
普天間さんの作品は、スプリンクラーの水が夕日を浴びて、植え付け後のキビの苗に霧雨のように降り注ぐ様子を活写。表彰式で「ウージを身近に感じたことがなかったが、今回の撮影で生産農家の皆さんの苦労が分かった。受賞は思いもしなかっただけにとてもうれしい」と喜んだ。
仲里社長は「われわれではイメージできない新鮮な捉え方の作品ばかりで、審査は難航した」と感性の豊かさをたたえた。
表彰式後、審査員でプロカメラマンの仲程長治さんの講評があり、「人物を撮る場合、被写体とのコミュニケーションが大事。撮影前にイメージを膨らませ、いろいろな角度から撮ることを勧める」とアドバイスした。
入賞作品は同社の来年のカレンダーに採用され、生産農家へ配布される。コンテストは県高校文化連盟写真部が協力した。そのほかの入賞者は次の通り。(敬称略)
【入賞】富本玲奈(浦添工業2年)▽山城未早希(同3年)
▽比嘉緩奈(同3年)▽宮城伶果(同2年)
▽新城七星(西原2年)▽崎浜秀一郎(同3年)
▽加納匠(同3年)▽仲本有里(豊見城南2年)
▽砂川愛生(泊2年)
【特別賞】宮里明衣(浦添工業2年)
(平田美智子通信員)
沖縄タイムス